先生、ずっと愛してる。
「あのぉ…どの辺りから?」




「最初は半信半疑だったんだけど、確信したのは修学旅行の時。梨華ちゃんは、うちらの部屋にいたし先生は彩音ちゃんの部屋から、なかなか出て来なかったし」




そんな前から!?




噂が立たなかったのは、うちのクラスの子が見たからだよね。




もし…違うクラスの子が見てたら…と思うと恐ろしい。




「それに教室での会話が先生と生徒の会話じゃなかった」




……………それって、会話を聞かれてたって事!?




どんな会話してたっけ……?




思い出すだけでも恥ずかしくなるような会話。




見る見るうちに、顔が赤く染まっていく。




「彩音ちゃん、かわいい~!!」




って言われたかと思うと、抱きついてこられた。




「ダァメ。彩音は俺のもん」




先生!!ここで、そんな事言っちゃダメでしょ!?




クラスからのものすごい歓声。




祝福されるのは、うれしいけど……




ちょっぴり恥ずかしい///




みんなは、冷やかしながらも帰って行った。




名残惜しそうに……




明日から、会えないんだね…。




何か……悲しくなってくる。




「何泣いてんだよ?」




「だって……」




「みんな友達だろ?会いたかったら、いつでも会えるって」




友達……?




そっか。そうだよね。
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