先生、ずっと愛してる。
永遠の愛
放課後の校庭には、もう誰もいなかった。




風で揺れてる木々達や草花達だけが、遊んでるように見えた。




「彩音、明日から一緒に暮らさないか?」




「えっ…?」




前も、そう言われたんだけど…結婚するまでは止めとこうと思ってんだけど?




「やっぱり、結婚するまでなんて待てない。彩音が家に1人でいると思うと心配で…」




先生…そんな事言われると……




断れないじゃん。




「うん…。じゃあ、よろしくお願いします」




「喜んで!!」




本当に明日から毎日 、一緒にいられるんだね。




嫌でも?




嫌になる事ってあるのかな?




今の私達には考えられない事だけど…




何があるか分からないしね。




「彩音、改めて言うよ?」




「ん?何を?」




あまりにも、真っ直ぐ見つめてくるから…




恥ずかしくて目を見てられない。




「彩音、ちゃんと俺を見て?」




そう言った先生の顔は、真剣だった。




やっぱり…カッコいい。




こんな時でも、こんな事を思ってる私って……変?




「彩音、俺と結婚して下さい」




2度目のプロポーズ。




何度されてもうれしい。
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