先生、ずっと愛してる。
「どんなって…まずすっげぇ美人だろ?後は何か守ってやりたくなるっていうか…一生大事にしたい人かな」




一生か…。そんなに大事なんだね…。




やっぱ…聞かなきゃよかった…。




きっと、この助手席も彼女の指定席なんだろうね…。




私…どうしたんだろう…。




胸の奥のあたりがズキズキするよ…。




「上原は? 彼氏つくらないの?」




「今は…いいです…」



「恋は楽しいぞ!!」



本当、先生楽しそう。



それぐらい彼女の事、愛してるんだね…。




「上原はかわいいんだから、もったいないぞ」




かわいい…




かわいいって…




超、うれしいんですけど!!!




「私…先生の事、昨日まで知らなかったんですよね…」




「マジで!?」




そんなに驚かなくても…。




「俺は上原の事…入学式の時から知ってたけどね」




入学式の時から??




「新入生代表の言葉、読んだだろ?」




そういえば…。そんな前の事、よく覚えてるね?




「何かすごい印象強かったから…」




信号が赤になる。




先生と目が合う。




真剣な眼差しで見つめてくる先生…。




やだ…




何か…ドキドキしちゃうよ…。
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