先生、ずっと愛してる。
梨華との待ち合わせ場所に着いた。




梨華は私と先生が一緒に来た事に驚いてる。



「何で彩音と瀬名っちが一緒に来んの?? 今までずっと一緒だったの??」




「室長の仕事を一緒にやってただけだよ。今から田上と遊ぶって言うから送ってきただけだ」




先生にとっては、たったそれだけの事だよね…




私はうれしかったんだよ…




先生と一緒にいるだけで…。




「彩音に何もしてないでしょうね?」




ちょっ!! ちょっとぉぉ!!!




梨華ってば何て事言ってんのよぉぉ!!!




「何もしてないよ。生徒に手出すわけないだろ?」




そうだ…




私…生徒だったね…。



先生への好きが大きくなりすぎて忘れそうだよ…。




「生徒でも女の子だよ。それに彩音って超かわいいから、狙ってる人いっぱいいるよ? 瀬名っち、知ってた?」




「知ってるよ。じゃあ俺は帰るからな。あんまり遅くならないうちに帰れよ。上原は制服だから特に気を付けろよ」




そう言って帰っていった。




『何もしてない』か…。




やっぱり…キスなんてありえないか…




何か私1人で勘違いしてバカみたい…




「何か今の…特に彩音はかわいいから男に気を付けろってしか聞こえなかったんだけど?」




梨華…。それは絶対にないから!!
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