先生、ずっと愛してる。
「えぇぇーーー!!! キス!!!???」




梨華ってば声が大きいよぉ…。




周りの人が見てるじゃん!!




梨華は気付いたのか声のトーンを落としてくれた。




「それで?? 彩音は瀬名っちの事、どう思ってんの?」




「うん…好き…かな」



梨華に話してんのに、まるで先生に告ったかのように顔が真っ赤だよ…。




「彩音…何かうれしい。元カレの事、ずっと引きずってたみたいだったし…」




確かに今も忘れられない…




いい思い出にもできない…




でも…いつか普通に話せる日がくると思う。



あんな恋もあったねって…。




今はそう思える。




「うん…完璧に忘れられたわけじゃないけど…今は瀬名先生への気持ちの方が大きいかな」




「彩音、私、絶対に応援するから! 彼女がいたって好きになっちゃったもんは仕方ないんだし」




この恋は叶わないかもしれない…




でも…この気持ちは大切にしたい。




『もう先生を好きになるのはやめなよ』




そう言われたらどうしようって思ってた。




だから梨華の気持ちがすごくうれしい。




「でも気を付けなよ。ライバルいっぱいいるから。特に隣のクラスの椎名 美咲には気を付けた方がいいよ」




椎名 美咲…




何か聞いた事ある名前…。
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