先生、ずっと愛してる。
「あきらめろって言ってんのよ!!私、瀬名っちとキスしたの。あなたなんか相手にもされないわよ」




えっ…?




ウソ……




瀬名先生が…




この椎名 美咲と…?



キスした……?




そんな…まさかね…




瀬名先生に限って…




それとも…彼女がいても誰とでもキスするような人なの?




「先生は…そんな人じゃない!!」




まるで自分にそう言い聞かせるように言った。




「瀬名先生は大事な彼女がいるのに、そんな事しない!!あなたこそ相手にされてないから、そんな事言ってるんじゃ…」




言うより先に、右頬に痛みが走った。



パンッ!!!




私は、椎名 美咲に思いっきりひっぱたかれた。




何よ…。やっぱり図星なんじゃん。




それにしても痛…。




「何すんのよ!!」って言おうとしたら梨華の方が叩かれた私よりも遥かに早かった。




「ちょっと!!何すんのよ!!」




何か口の中が切れてるみたいでうまくしゃべれない…




「梨華…」




その一言で血がポタリと落ちた。




「きゃあーーー!!」




クラスから悲鳴が上がる。




「彩音、大丈夫?」




梨華がすごく心配してくれてる。




本当はあんまり大丈夫じゃないんだけど…。




「大丈夫…」




すると教室のドアが勢いよく開いた。




瀬名先生…




来るのが遅いよ…。
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