先生、ずっと愛してる。

「今の悲鳴、何！？何かあったのか？？」




先生もクラスのただならぬ雰囲気を感じたみたい。




あっ……




先生と目が合っちゃった…。




いつもならすごく嬉しいけど…




今の私の顔…血で汚れてる。




見てほしくなかったのに…。




「上原！！どうしたんだよ！？それ…」




「椎名さんに思いっきりひっぱたかれたんです。みんなも見たよね？」




「見た！見た！悪いのは全部椎名だぜ」




梨華…。みんな…。




「彩音ちゃんは何も悪くないよ」




本当…このクラスいいね。




「椎名、どういう事だよ！？」




先生がすごく怖い顔してる。




「でも…私ばっかり悪いんじゃないんだよ」




やっぱ、先生の前だといい子ぶるんだね…




「上原、一緒に保健室に行こう」




そうだ…。早く冷やさないと腫れちゃう。




「はい…」




先生と一緒に教室を出ようとすると、行くてを椎名さんに止められた。




「瀬名っち、私の話しも聞いてよ！！」




「今は上原が大事だから…話しなら後で聞くよ。ゴメンな…」




ゴメンって…瀬名先生が謝ることないのに。




どこまで生徒思いなんだか…




「悪いけど、ちょっと自習してて」




「はぁい」




さすが瀬名先生のクラス。




バッチリ揃ってる。