先生、ずっと愛してる。
「それじゃあ、鍵はここに置いておきますので戸締まりお願いしますね」




「はい、お気をつけて」




保健の先生は、私と先生を残して出て行った。




じゃあ…先生と2人っきりって事!?




静まり返る保健室。




何話せばいいんだろう…




「大丈夫か?痛む?」




「ちょっとまだ痛いです」




先生は冷やしてた氷を置いて、私の頬に手を当てる。




ドキッ―――。




そんな事されると…ドキドキが止まらなくなっちゃう。




「もし…傷が残ったら俺が責任とるから」




責任って…。




傷は口のすぐ横だから、全然目立たないんだけど…




どういう意味で『責任とる』なんて言ってるの?




こんな傷…2、3日で治っちゃうよ?




「もし…一生傷が残ったら…どうします?」




「その時は…結婚するしかないな」




えっ…?




何でそんな事言うの?




一生残る傷じゃないって分かってるくせに…




先生は私をからかってるの?




「先生…そんな事言ってたら彼女に怒られますよ」




「そうだな」




先生にとっては軽い冗談だったのかもしれないけど…




私にとってはすごく重たかったよ…。
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