先生、ずっと愛してる。
「もし自分の好きな人が戦争に行く事になったら、上原ならどうする?」




えっ…? 私??




急に振られても…




でも答えは簡単だった。




好きな人を先生に置き換えたら…




「私は、どんなに辛くても笑って送り出すと思います。もう二度と会えなくなるなら私の笑顔を思い出して死んでほしいから」




なぜか、クラス中から拍手が起きた。




私…そんなにいいこと言ったかな?




「俺もそんな事1度でいいから言われてみてぇ」




クラスの男子がそんな事を言う。




「俺、上原の彼氏に立候補しようかな」




「あんたじゃ無理!!」




先生…何で一緒になって笑ってるの?




やっぱり…私の事なんて生徒としてしか見てないからだよね。




「彩音ちゃん、今の誰に対して言ったの?」




「さぁ…」




梨華は隣でニヤニヤしてるし…。




「あー!!梨華ちゃん、知ってるでしょ??」




「知らないよ」




って言って笑ってるし。




ねぇ…先生。




先生のキモチ…




私に教えて?




じゃないと私…




どんどん深みにはまって抜け出せなくなっちゃうよ…。
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