先生、ずっと愛してる。
「上原ーこれ社会科準備室まで運んでおいて」




「はい」




うげっ…。年表…。




これ、けっこー重いんだよね…。




「彩音、手伝うよ」




「ありがとう、梨華」




やっぱ、持つべきものは友だよ。




あと少しで社会科準備室に着くという所で目の前に椎名 美咲が現れた。




「まだ辞めてなかったんだ」




本当にウザい!!




「辞めないって言ったでしょ!?」




この人、絶対友達いないタイプだよね。




私だったら絶対についていけない。




「あんたの男好きは母親譲りだったんだね。だって自分の子供より男を選んだんでしょ?」




「ちょっと!!言っていい事と悪い事があるでしょ!?謝りなさいよ!!」




梨華の声を聞いてか、いつの間にか周りにはたくさんのギャラリーがいた。




無視して通り過ぎようとした時…




「親に捨てられたくせに調子に乗ってんじゃないわよ」




……………………。




「ちょっと!!」




梨華…。本当にありがとね。




でも…もう我慢の限界みたい。




私は梨華の制止も聞かず、椎名さんを思いっきり突き飛ばしていた。




「何やってんだー!!」




その時…遠くから瀬名先生の声が聞こえた。
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