先生、ずっと愛してる。
ヤバイ。顔がニヤけてくる。




部屋の中は昨日の今日だし、散らかってなくてよかった。




先生は袋の中からゴソゴソ買った物を出してる。




「お茶にゼリーに弁当にサラダ。若い子の好みが分かんなかったから適当だけどいい?」




「先生だって、まだ若いじゃないですか?」




「いや~上原から見たら、俺なんてオヤジだし」




そう言ってニッコリ笑う先生。




その笑顔はお願いだからやめて欲しい。




ますます好きになっちゃうよ…。




「先生、よく許可取れましたね」




「ん?あー先生方もみんな心配してたからな。今すぐ家に行け。無事が確認できるまで戻ってくるな!って校長直々に言われた」




あの…校長がねぇ…。




あんなに私の家庭訪問に反対してたくせに。




「それで、どうしたんだ?何かあったんだろ?」




何かって…先生のせいなのに…




分かってて聞いてるの?




それとも…本当に分からないの?




「…鈍感…」




「ん?何?」




「いえ、別に…」




これぐらい言わせてよね。




急に真顔になって、私の事を見つめる先生。




ヤダ…心臓の音…




聞こえそう…




「その目、泣いたんだろ?」




!!!!!!!




忘れてた!!!!




私の顔…最悪な事になってるんだった!!
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