先生、ずっと愛してる。
こんな事になるなら、無理にでも先生に送ってもらえばよかった。




今更、後悔しても遅い。




携帯を持ってる事も忘れて、ただひたすら走った。




そういえば最近、通り魔に刺されて犠牲者が出たってニュースで言ってた。




そんなの他人事だと思って聞き流してた。




まだ死にたくないよ!!




家に着いて、まず家中のカギを全部閉めた。




3階まで外から登れるわけないのに、3階まで全部。




どうしよう…




1人じゃ怖いよ…




梨華に電話しようと思ったけど…梨華だって女の子だし…




男の人っていったら…先生ぐらいしか思いつかない。




でも、やっぱ無理だよね…。




電話する勇気がない。




これ以上、迷惑はかけられないよ…




1人で頑張るしかない!!




とりあえず、お風呂に入って、すぐに布団に潜り込んだ。




朝になれば大丈夫だよね?




外が明るくなれば、何もできないよね…?




でも怖くて、一睡もできなかった。




「学校…行きたくないな」




何事もなく朝を迎えられたけど…




とてもじゃないけど学校に行く気分じゃなかった。




でも、また先生や梨華に心配かけると思って行く事にした。




玄関のドアを開けるのが怖い。




外はもう明るいんだから大丈夫…そう言い聞かせてドアを開けようとした。




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