先生、ずっと愛してる。
「お前、生意気なんだよ!!」




ボコッ!!!




痛ったぁ…




普通、お腹は殴んないでしょ!?




痛くて声も出ない。




「つぅ…」




校舎の裏なんて、誰も通らないから、助けてくれる人もいない。




そのまま、座り込んだ。




「これですむと思うなよ」




そう言い残して去って行った。




キーンコーンカーンコーン。




あ~ぁ、ホームルーム始まっちゃったよ。




痛みが少し治まってから、教室へ行った。




「上原が遅刻なんて珍しいな」




先生…




先生の顔みたら、泣いてしまいそう…




「すいません…」




痛みを我慢してると、顔が引きつっちゃう。




「大丈夫?」




席に座ると、すぐ梨華が声をかけてくれる。




本当、優しいね。




私は、もし梨華が私の立場だったら…どうするだろうって考えた。




私は、梨華に何かしてあげられるだろうか。




「何かあったら、すぐ言ってね」




「うん…ありがとう」




梨華は気づいてるんだと思う。




水谷先輩の事だって…




だって、学校へ一歩、足を踏み入れただけで、あちこちから陰口が聞こえてくるんだから…




きっと、梨華も聞いたよね?
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