先生、ずっと愛してる。
「彩音…今、学校来たくないだろ?無理だけはするなよ。休みたい時は休んでいいから」




そう言ってくれるだけでも、少しは気が楽だよ。




「田上、頼むな!彩音の事。俺が1日中、側にいるっていうわけにはいかないからさ。何かあったら、すぐ俺に言って」




「分かった!任せといて」




朝の事を言おうか迷ったけど…




言えなかった…




私が我慢してれば、いつかほとぼりが冷めるはず。




それまでの辛抱だよ。




話しながらでも、3人でやると、さすがにきれいになるね。




お願いだから、ずっとこの状態を保って欲しいと思う反面…




また、汚くなったら…掃除したいな。




先生と少しでも、一緒にいたいから。




こういう事でしか、学校では一緒にいられない。




家も、誰に見られてるか分からない。




バレるのが怖い…。




「お礼に、このおにぎりやるから」




どこかのコンビニで買ってきた、ただのおにぎりなのに…




3人で食べると、ものすごくおいしく感じるのはどうしてだろう?




おいしいはずなのに…




もう大丈夫だと思ったのに…




また吐いた…。
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