先生、ずっと愛してる。
梨華にも先生にも、いつも心配かけて、本当にゴメンね…




「私が一緒に行くから」




「いいよ。もう小さい子供じゃないんだし、1人で大丈夫だから」




本当は…1人よりも、2人の方が心強いけど…




これ以上、迷惑はかけられない。




「そう…?でも、終わったらメールか電話、ちょうだいね」




「うん、分かった」




「俺、今日は彩音んちに泊まるから」




えっ??




そりゃあ、先生と朝まで一緒にいられるのは、うれしいけど…




「病院まで送るから。それに、ちょっと話したい事もあるし」




話しって…何?




不安が頭をよぎる。




「私も泊まりたいけど…2人の邪魔はできないしね。ごゆっくり~」




梨華ったら…本当にいつもありがとね。




「じゃあ、帰ろっか」




途中、スーパーに寄って帰った。




さすがに、2人では行けなかった。




一緒に買い物もできない…




一緒に街も歩けない…




でも、私は…今はそれでもいい。




先生が側にいてくれたら…何もいらない。




だから…お願いだから…




別れるなんて言わないでね…。
< 93 / 258 >

この作品をシェア

pagetop