先生、ずっと愛してる。
せっかく先生が、話しをしてくれてるのに…




私の頭の中は、先生との別れの事でいっぱい。




先生の話しも、聞いてるようで聞いてない。




右耳から入って、左耳に抜けてるような感じ。




『別れよう』




そう言われたら、どうしよう…




まだ、そうと決まったわけじゃないのに…何でマイナスな事ばっかり考えるんだろう。




家に帰るなり、先生の相手もソコソコに、すぐに夕食の準備に取りかかる。




だって…まだ心の準備ができてないから…。




「彩音、ちょっと座って」




先生…イヤだよ…




受け止める事はできない…




深刻な顔して座ってる先生を見ると、やっぱりいい話しじゃないって分かる。




「先生…私達、もうダメなの?私は先生と別れたくない」




私って、わがままかな?




「はぁ??俺がいつ彩音と別れるって言った?」




「えっ??違うの??だって…」




「だから、さっきから元気なかったのか」




よかった…ホッとしすぎて言葉が出ない。




「俺が話したかったのは、水谷の事だ」




「水谷先輩の事?」




別れ話じゃなくて、本当によかった…。
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