先生、ずっと愛してる。
そして、何もしないで、手をつないで寝た。




ただ、先生とこうしてるだけで幸せ…




この幸せを大事にしたい。




次の日の朝、先生に車で病院まで送ってもらった。




「きつかったら、学校休んでもいいから」




「うん…」




病院って苦手なんだよね。




不治の病とか言われたらどうしよう…。




「大丈夫だって!」




こればっかりは、先生にそう言われても、不安は拭えなかった。




中に入ると、まだ早い時間なのに、たくさんの人で溢れかえっていた。




さすがに有名な病院だけはある。




1時間待って、ようやく名前が呼ばれた。




「上原 彩音さん、3番へどうぞ」




中に入ると、きれいな女のドクターが座っていた。




病状を説明すると、やっぱり胃カメラを飲まないといけないらしい。




「今の胃カメラは、昔と違って全然、苦しくないから大丈夫よ」




簡単に言うけどねぇ…かなり勇気いるんだってば!!




しかも、この年で飲む事になるなんて…




「ストレス性胃炎ですね。まぁ、精神的なものでしょう」




ストレスって…いっぱい思いあたるんだけど?




「治りますか?」




「炎症を抑える薬は出すけど、後はあなた次第よ」




乗り越えろって事だよね…?
< 97 / 258 >

この作品をシェア

pagetop