先生、ずっと愛してる。
次の日、学校へ行くと、なぜかすぐに先生に職員室に呼ばれた。




「上原にお願いがあるんだけど…」




何か…すごい視線を感じるんですけど…




周りを見渡すと、全先生が私達の方を見ていた。




何??まさか…私達の事がバレたとか!?




いや…先生はお願いって言ってるよね…




「何…ですか?」




「今日、3限目に創立祭の式典があるんだけど…生徒代表で、お祝いの言葉を読んでくれないかな?」




聞いた話だと、うちの学校、創立100周年らしい。




式典っていっても、校長の話やら、来賓の話やら、ダラダラと聞くだけで本当につまらないものだけど。




「私がですか?でも普通、そういうの生徒会長がやりません?」




「それがさ…極度に緊張するやつでさ、今日休んじゃってんだよな」




「はぁ!?それで、何で私なんかに回ってくるんですか?」




こんな状態で、全校生徒の前に出たら、またあいつらに何をされるか…




先生には悪いけど、私にはできないよ。




「1年前の入学式で、堂々と挨拶読んだだろ?先生方、その時の光景が忘れられないんだってさ。だから、ぜひ上原にって」




「えっ…でも、私…」




「俺も協力するから、お願い!!」




はぁ…私、何でこんなに弱いんだろう?




結局、引き受けちゃって…




きっと、先生からのお願いだからだと思うけど。




でも正直、あんまりやりたくないな…。
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