おじいさんと泥棒
罪悪感

若者の事情





「…あ、あの…。」

「ん?どうかしたのかい?」


大きなテーブルに立派な料理が運ばれてきた。

特にローストビーフなんかは今まで食べたことがない。

「………。」


僕はなかなか料理に手をつけられなかった。


「洋食は嫌いかな?」

「いえ、そういうわけでは。。」


洋食も和食も僕は好きだ。


だけどおじいさんが作ってくれた料理を口にする事は果たして許されるのだろうか。

いや、そもそも泥棒に入ろうとした時点で僕は罪を犯していると言うのに。
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