おじいさんと泥棒
天井のシャンデリアに
ふかふかなソファーが家にいくつか
寝床はベッドである。
私の父の趣味で洋風のこの家は流石に1人で住むには不都合だ。
この歳で掃除は大変だし、私の寝室は二階にある。
…寝室は一階にも女房のと父のがあるが、そこで寝るのはなんだか悪い気がした。
「…紅茶でもいれようか。」
この広いだけの空間に話しかけるように呟いてしまった。
返事がないことぐらいわかっているのに。