天の川の涙
【二】
六代目彦星に就任にした佐之助は、周囲の態度の変化に戸惑っていた。
つい先日まで、呼び捨てで呼ばれていた者に様を付けて呼ばれ、目上の者が数段格下であった自分の下につき頭を下げている。
「でも、いい身分だよな。宏彦様の指名で使いっぱしりから、彦星様だぜ」
兵士達が普段出入りしている部屋の前を通った時に聞こえてきた佐之助への陰口。
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つい先日まで、呼び捨てで呼ばれていた者に様を付けて呼ばれ、目上の者が数段格下であった自分の下につき頭を下げている。
「でも、いい身分だよな。宏彦様の指名で使いっぱしりから、彦星様だぜ」
兵士達が普段出入りしている部屋の前を通った時に聞こえてきた佐之助への陰口。
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