天の川の涙
国の支配権を持つのは、彦星という役職についている者でその妻は織姫と呼ばれており、現在は四代目彦星が全ての権限を持っていた。

代々の織姫、彦星に血縁関係はなく、指名制であった。

これは何があっても断る事は出来ず、選ばれた者に許婚がいようと関係なく仲を裂かれる。

しかし五代目の織姫、彦星は珍しい事に幼い頃からお互いがお互いの許婚であった。

想い人同士の婚儀。

幸せな日々が始まるのだと誰もが思っていた。



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