あたしの神様



笑顔を、あの優しい、見ている誰をも幸せにしてしまう郁の魔法をもう一度見せて欲しかった。






「よう、明」

「桐原」


あたしが刑事さんからの話を聞き終えて、警察署の廊下に出て出口に向かって歩いていたら、低い声に呼び止められた。

警察官と言うよりかは、ホストの方が似合ってるんじゃないのかと突っ込みたくなるような嫌味な二枚目に長身の黒いコートを着た男。

< 8 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop