君が為に日は昇る
━血は繋がってないかもしれねぇ。
似てるところはないかもしれねぇ。
それでもお前は、俺の息子だ。
もう俺の為に刀を振るう必要はないんだ。
これからは、お前の人生を生きてくれ。
最愛の娘を。
お雪を、頼むぞ。


我が最愛なる、息子よ。


「まったく!楽しい人生だったぜ!」





「はっ…!はっ…!頭領…!頭領…!」

息を切らして崖に辿りついた夜太が見たのは。


光が源五郎達を撃ち抜いた瞬間だった。


「父さぁぁぁぁぁぁん!!!!」


その日、一つの村が、この国から姿を消した。





━君が為に日は登る━
『一、盗賊村の捨鬼』
━終━
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