君が為に日は昇る
幕府、遂に陥落す。


この知らせはすぐに国内を駆け巡った。


東雲、真田を筆頭とした諸藩連合に対し、最後まで抵抗の姿勢を崩さなかった幕府。


数万の軍勢同士がぶつかり合った戦はまるで地獄絵図が如く激しい物だった。


が、最終的には近代兵器を取り入れ、地力で勝る連合側が戦を制したのであった。


この激動の時代以降、この国は急速な発展を迎えることとなる。






東雲栄馬は隻腕ながら獅子奮迅の働きを見せ幕府の兵を震えあがらさせた。

しかし戦が連合の勝利を迎えた日の翌朝、受けた傷から病にかかり敢えなくこの世を去る。



真田虎春は参謀として、その優秀な手腕を発揮。自らを戦に立ち連合を勝利に導いた。

連合勝利後は諸藩と共に政府を設立。国の将来の担い手の中心となる。



上条政次は真田、夜太と共に戦の先頭に立ち豪傑と言わしめる活躍。連合の勝利に大きく貢献した。

真田の傍らには常に護衛役として彼の姿があったという。



そして彼は。



燃え盛る炎。赤く染まる大地。彼は連合の急先鋒として戦火の中を駆け抜けた。


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