君が為に日は昇る
陸野の後ろ姿が徐々に小さくなっていく。真田は深く溜め息をついた。


「嫌ですねぇどこもかしこも殺伐としちゃって。」


意識を失った夜太。それを眺めながら彼は小さく呟いた。


「しかし…。」


━あなたによく似てますよ。

━ねぇ?

━源五郎。





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