*星空に祈りを*
思わず出てしまった言葉にあたしは自分が恥ずかしくなってうつむいた。

何で言ってしまったのかもわからなくて。ただ下を向いて赤くなった顔を隠した。

「早紀…。こっちを向いて下さい。」

とても優しい声でレンが言う。

「…はっ恥ずかしい…////」

再びレンの優しい声…


「…早紀?僕を見て下さい…?」

そんな声で言われたら…

あたしは顔を上げた。


きっとまだ赤いであろう顔を上げレンのとても優しい瞳と見つめあった…。

「ふふっ。早紀ありがとうございます。嬉しいですよ。」


レンは余裕のある笑みであたしを見つめ言った。


なんだか2人だけの時間が流れた。

とても甘く優しい時間が

そう思っているのはあたしだけかもしれないけど。

まだ知り合ったばかりだと言うのに…


あたしはレンの事がこんなにも気になるの……。


なんでこんなにもレンが気になるの…?


あたし……



あたしっ………



「あれぇ~??もしかして早紀ぃ~!?」

甘い雰囲気も空間もすべて崩れ現実に戻された。
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