*星空に祈りを*
………………へっ!?


声がする方を向いた。

「…って美沙っ!!なんでここにいるの??」

笑顔の美沙がそこには居た。


「なんでってそれは私のセリフよぉ!!」

美沙と一緒に居る男性があたしに話かけてきた。


「よぉっ!早紀!!久しぶりじゃない!?」

そう言ってくる…


またしても笑顔の男…でも何か見覚えがある……。


っていうか…あっ…!

「…あぁ~っ!!まっちゃんじゃない!久しぶりだねっ。」

雅人っていうあたしの中学時代の友達。
別々の高校に進学したから。

ってなんで美沙と一緒にいるんだろ??


「ねぇ美沙?なんでまっちゃんと一緒に居るの?」


「ん?久しぶりに勉強でも教えてもらおっかなって!んでついでに私の愚痴でも聞いてもらおってね~」


そういう美沙は勉強道具を出した。


まっちゃんも…

「そうそう。こいついきなり昨日の夜電話きてさ~勉強教えてくれ~って泣きついてきたからしょうがねぇってな。」

笑っていうまっちゃんに対して美沙が、


「ちょっとぉ!!泣きついてなんかいないわよっ!失礼な!」

顔を赤くして美沙はまっちゃんをポカポカと殴っていた。


そんな2人のやりとりをあたしは久しぶりだなぁって思って眺めていたら…
ふいに美沙がじっとこっちを向いてきた。
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