*星空に祈りを*
「…!レン君?どうしてここに!?」
「えっ?早紀を外で待ってたんですが…どうかしたんですか?」
ハッとして辺りを見回せば早紀の家の辺り…
どうやらいつの間にか美沙は早紀の家の方まで来ていたよう…
早紀を探すのに夢中で気付かなかった。
目の前には、きょとんとした顔で美沙を見るレンがいた。
「これからみなさんと遊びに行くんですよね?早紀はどうしたんですか?」
そう聞いてくるレンに美沙はいきなりレンの服を掴み…
「た、大変なのっ!レン君っ!早紀がっ早紀が翔太に連れられどっかいっちゃったのっ!!」
そう切羽詰まった様子で言う美沙を見てレンは
「美沙さん。落ち着いて下さい。何があったんですか?どういう事ですか?」
美沙の肩を優しく掴み美沙の視線と同じくらいに屈み目を見て言った。
そんなレンの行動に美沙も少し安心して落ち着いて言った。
「学校終わって…早紀がレン君を迎えに行くって学校出たら翔太がいて…翔太が早紀を連れてどこかに行ったの…!探してるけど見つからないの…」
美沙の話を聞き理解したレンは
「僕も探します。急ぎましょう!」
そう言い美沙と一緒に早紀を探した。