*星空に祈りを*
残された3人はただ呆然として美沙は泣き続ける早紀を抱き締めたまま自分も涙を流した。

雅人は早紀と目線を合わせ

「早紀…ごっごめんな。俺…あんな変わった翔太の事言えなかった…でも…まさか…あそこまでだと思わなかった…。」

「…雅人…。あんな翔太の事言えなかったんだね…」

美沙が雅人に言った。
早紀はただただ今のこの現状を受け入れられず涙を流し続けた。


この事から早紀の心は深く傷つき…
雅人も美沙も翔太に関わる事はなかった。

翔太の事の会話すらタブーになっていた。


***********


「早紀は…それから男と付き合う事もなくなったの…今も傷ついたままなんだ…今頃になって何で翔太が早紀に近づいてるのかわからない…」

美沙は当時の事を振り返って…レンに話した。

黙って聞いていたレンだけど…レンの心の中は許せない気持ちでいた。

(早く早紀を探さないといけないですね…!!)

「美沙さん早紀とその男が行きそうな場所とか分からないですか?」

「ごめん…分からないの」

「そうですか。早く探した方がいいですね…これ以上早紀を傷つけてはいけません!」

レンのその言葉に美沙は安心した。
優しいんだけど力強いレンの言葉に言ってよかった…そう美沙は思った。
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