＊星空に祈りを＊
「早紀…。」

美沙は黙って早紀の背中をさすりながら聞いていた。

「翔太がか…俺もよくわかんねーな。ただ翔太が高校行ってから何か荒れたのは確かなんだ…。」

雅人は言った。

みんなの中の疑問はただ一つ翔太の事だった。


「…何にしても早紀が無事でよかったです。彼の事は…過去何かあったんでしょう…。またみんなで話し合えばいいと僕は思います…。きっと彼は何か話してくれると思いますから…」


黙ってみんなの話を聞いていたレンがこの場を綺麗にまとめてくれた。


この日は、この後遊ぶ気になれず解散となった。



美沙はこれから雅人と２人で話する事があるからと雅人と行った。


早紀とレンは家に帰る事にした。


「…レンごめんね…こんな事になっちゃって…」

「謝る事ないですよ…早紀が無事でよかったです。美沙さんも雅人さんもすごく心配したんですよもちろん僕もですけど」

「…うん。ありがとうレン。心配かけてごめんね。明日ちゃんと美沙と雅人にも言わなくちゃね」

そんな早紀をレンはただ見守り静かに微笑んだ。

帰り道レンはあまり言葉を発する事なかったけど…早紀に対する態度がとても優しかった。


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