カラフル・バニー
黒の男
赤に黄色、青に緑。お決まりの
色の付いた可愛い氷が、入ったグラスを
揺らす。氷といってももうすでに
溶けていて、形の半分は消滅している。
「まーた、飲んでんのかい」
頭上から降ってきた突然の声に
肩を震わせた。
「アンタ好きだねぇ。そんなに
気に入ったの?うさちゃん」
「…うさちゃんて…もっと洒落た言い方
あるでしょ。てかまた、飲んでたのって
誤解されるような言い方やめてよ!
さっちゃん」
うさちゃんとはこのコップについたセンスの悪いキャラクターのことだ。
「なんだい。せっかく来てやった直後に
説教かい?面倒くさそうだな。帰る。」
「えっちょ…違…待って!ストップ!」
「落ち着け。冗談だ」
「…あ、そう。健康に悪い冗談だね」
遠回しに嫌味を言ったつもりだったが
さっちゃんにはまったく効かずに終わ
った。
「ところで浬子、何のようだい?」
色の付いた可愛い氷が、入ったグラスを
揺らす。氷といってももうすでに
溶けていて、形の半分は消滅している。
「まーた、飲んでんのかい」
頭上から降ってきた突然の声に
肩を震わせた。
「アンタ好きだねぇ。そんなに
気に入ったの?うさちゃん」
「…うさちゃんて…もっと洒落た言い方
あるでしょ。てかまた、飲んでたのって
誤解されるような言い方やめてよ!
さっちゃん」
うさちゃんとはこのコップについたセンスの悪いキャラクターのことだ。
「なんだい。せっかく来てやった直後に
説教かい?面倒くさそうだな。帰る。」
「えっちょ…違…待って!ストップ!」
「落ち着け。冗談だ」
「…あ、そう。健康に悪い冗談だね」
遠回しに嫌味を言ったつもりだったが
さっちゃんにはまったく効かずに終わ
った。
「ところで浬子、何のようだい?」