カラフル・バニー
散々あたしを焦らせたうちの母親は満足そうにこっちを見ている。


「ねぇさっちゃんなんで今日こんなに早い
の?」

「あぁそれはだな、いつもなら朝飯の牛丼4杯のところをだな3杯にしてやったからだよ」


フンと鼻息を荒くして、そう自慢げにいう
さっちゃん。


「…かっこいいね」

「当たり前だろ」


話を正常なものに戻し、さっちゃんに昨日渚に会ったこと美琴とのやりとりを全て話した。


「へぇ。そりゃまたご苦労さん」

「だよね。あたし結構苦労してるよね」

「自分で言うな。バカモノ」


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