カラフル・バニー
当然あたしの頭の中は、真っ白で焦りが募った。


「え…いや…さっきの言葉の意味…よく分からなかったなって」

「鈍感クソ女」

「はぁ!?何さ、だいったいアンタが意味分かんないことばっかり言うから、あたしの頭が狂うんでしょーが!」


大きな声を張り上げ必死に訴えかける。


「頭が狂ってんのは、元からだ」


さらりと冷たく返す渚に、余計腹が立った。


「シャー、バッキャロー!もう許さねぇ!」

「相変わらずうっぜえ…」

「いいもん。意地でも言ってやらない!渚の何に期待したなんて!!」


突如、校舎が揺れる。大きな物音が木霊した。


「…吐かせてやるよ。お前から」


そのせいか、今渚がなんて言ったのか分からなかった。

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