カラフル・バニー
さっちゃんとの会話は楽しい。さっちゃんのこの独特な喋り方があたしは好きだ。


「おい浬子、着いたぞ。学校、コケッコッコーだ」

「おお!左様でありますか!隊長!」

「行くぞ。バカモノ」


靴箱を目の前にしたさっちゃんが何かを
思い出したのか突然顔を深くしかめた。


「すっかり忘れていたが、そういえば今日、新学期だな」
 
「ああ!」


そうだ。昨日ゆっくり出来たのも昨日が春休みだからだ。

「クラス分けとかどうなるんだろうね」

「知らん。私に聞くんじゃない。」



< 11 / 150 >

この作品をシェア

pagetop