カラフル・バニー
「さっちゃんと一緒のクラスがいいなぁ」

「お前の普段の行い次第だろ」

「そんな脅しまがいなこと言わないでよ」


あたしと同じクラスなのが、そんなに嫌なのか。


「そうだ、浬子。今日は屋上の開放日らしいぞ」

「え、嘘!?行ってくる!」


この学校の屋上は眺めも良く、日当たりも適度な感じで気に入ってはいるのだが唯一、開放日が決まっているという欠点がある。


あたしは勢いよく、階段を駆け上がり途中転びそうになりながらも頂上に着いた。


息を切らしたままドアに手をかける。








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