カラフル・バニー
「誰か…いる…」


屋上の鍵は風紀委員であるあたしが常に管理をしていて、関係者以外の人間は
入ることの出来ない屋上。


なのになぜ人がいるのだろう。


「あのー…」

腹を決めて話しかける。何か見覚えのある
漆黒の色。


渚…渚だ。


「渚?」

応答がない。少し虚しくなる。


「え、寝てるの…?」


小さな寝息と綺麗でどこか優しい渚の顔がなぜかとても安らぐ。

渚もいつもこんな顔だったら良かったのに
なんてつくづく考えてしまう。


「本当…前みたいな態度じゃなけりゃなぁ。
0.2%ぐらいは好きになる可能性あったのになぁ」






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