カラフル・バニー
「じゃあなんで顔赤くなんだよ。おかしーだろーが」
「…そこまで気づいててなんで分からないかな…」
「は?」
あたしはため息をついた。人の気持ちには敏感なのに、いざ自分のこととなると鈍い、この男。
どうにかならないのだろうか…
「あたしと渚は多分考えてることが同じ…これ言ってもまだ分かんない?」
「え…」
「今言ったことが分かんないなら、アンタの誕生日まで待って。その時になったら絶対言うから」
「は?…ちょ…っ」
あたしは屋上から去る。今になって渚の黒いトレーナーを返しそびれていたことに気づく。
「やば…」
気持ちの整理をしなければいけないのは、渚の誕生日まで。それまでにきちんと自分と向かい合おうと決心する。
「まずはあの2人に相談だ」
「…そこまで気づいててなんで分からないかな…」
「は?」
あたしはため息をついた。人の気持ちには敏感なのに、いざ自分のこととなると鈍い、この男。
どうにかならないのだろうか…
「あたしと渚は多分考えてることが同じ…これ言ってもまだ分かんない?」
「え…」
「今言ったことが分かんないなら、アンタの誕生日まで待って。その時になったら絶対言うから」
「は?…ちょ…っ」
あたしは屋上から去る。今になって渚の黒いトレーナーを返しそびれていたことに気づく。
「やば…」
気持ちの整理をしなければいけないのは、渚の誕生日まで。それまでにきちんと自分と向かい合おうと決心する。
「まずはあの2人に相談だ」