カラフル・バニー
「明後日にすっか」

「え?」


イチが完璧にさっちゃんと渚の喧嘩を無視し、あたしに話しかけた。


「渚の誕生会」

「…あ、明後日!?」

「早いほうが浬子の覚悟も決まるだろ。しかもちょうど日曜日だし」


それはそうなのだが、急すぎないかと心の中で呟く。


「よし!浬子、アイツらほっといて帰るぜ」

「そだね。帰るか…」

「おい待て。このつるつるっぱげ!」

「なんかつるが1個多くなってるぞ!?」


イチはさっちゃんのボケを爽やかに返すと、また元気に話し始める。


「あ、もう着いた。じゃ、さっちゃん、イチ、渚バイバーイ!」


あたしもイチに負けじと大きく手を振る。皆が手を振り替えしてくれたのを、最後まで見ると同時に家に帰った。
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