カラフル・バニー
そう。本題に戻すとあたしはさっちゃん
に聞きたいことがある。
「ねえ。さっちゃん
黒沢渚って知ってる?」
「噂なら聞いたことがある」
「それってどんな感じか教えてもら
える?」
「1分、百円でならいいぞ」
「あ、そこのウェイターさん。おかわり
くださーい」
「無視か。まあいいや…黒沢はだな
ほとんど学校に来ていないそうだ」
「あぁ聞いた。で?」
「終了」
「はい?」
さっちゃんが席を立った。
「私よりも美琴に聞いた方がいいぞ。
面倒事はミーハー女の方がよく
知ってるからな」
そう言ってさっちゃんは店を
出て行ってしまった。
未だに溶けていない時代遅れの氷が
カランと音をたてた。
涼しそうで何か物足りなさそうなその音
が心を静かに和ませた。
に聞きたいことがある。
「ねえ。さっちゃん
黒沢渚って知ってる?」
「噂なら聞いたことがある」
「それってどんな感じか教えてもら
える?」
「1分、百円でならいいぞ」
「あ、そこのウェイターさん。おかわり
くださーい」
「無視か。まあいいや…黒沢はだな
ほとんど学校に来ていないそうだ」
「あぁ聞いた。で?」
「終了」
「はい?」
さっちゃんが席を立った。
「私よりも美琴に聞いた方がいいぞ。
面倒事はミーハー女の方がよく
知ってるからな」
そう言ってさっちゃんは店を
出て行ってしまった。
未だに溶けていない時代遅れの氷が
カランと音をたてた。
涼しそうで何か物足りなさそうなその音
が心を静かに和ませた。