カラフル・バニー
「いーよ、遠慮しなくて。キッチンあっち?」

「…ったく、うぜーな。好きにしろ」


そう言って渚は2階に上がってってしまった。


「浬子、台所あったぞ」

「え、あ、うん。ありがとう、さっちゃん」


キッチンに行くとお茶の種類は豊富で、ジャスミンやカモミールなど渚が本当に買ったのかと、疑わしくなるほどだった。


「えーと…食器ってどこにあるの、これ」


やっとのことで見つけ出した、マグカップも棚の一番上だった。


「渚…背、小さいのに見栄張っちゃって
ん…ぎゃっ」


ガシャンと大きな音がしたかと思い、下を見てみると、マグカップが見事に割れていた。


「あーあ、やっちゃった」


割れたマグカップを集め終えると、手に違和感を感じた。



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