カラフル・バニー
不器用でも、悪ぶってても、それでも親切に
心配してくれる。


「…お前、馬鹿じゃね?こういう結膜になること知っててやってんのかよ」

「結末と結膜間違える人に馬鹿だって言われたくないんですけど」

「マジ黙れ」


そういえば渚は何しに来たのだろう。


「渚、イチほったらかしのままでいいの?」

「イチって誰だよ」

「圭!壱原圭!」

「ああ。あの巨人女とイチャついてて、うぜーから置いて来たんだよ」


置いて来たって…自分からイチのことを、呼んどいてそれはないだろう。


「イチ、かわいそー…」

「あ?あの空気の中にいる、居た堪れねー俺の気持ちはどうなんだよ」

「ははは、渚もかわいそうだね」

「棒読みしてんじゃねーよ」
< 28 / 150 >

この作品をシェア

pagetop