カラフル・バニー
「お前マジでストーカーかよ」

「違うよ…ちょっと気分がね、落ち込んじゃってさ」

「ふーん」


いつものようにそっけない返事。でもそれ
以上、踏み込んでくれなくて良かったと思ってる。


「お前がきめぇぐらいにおとなしいと、調子狂う」


それは、褒め言葉として受け取っていいのか、それとも悪い方向に取った方がいいのか…


「そっか…」


としか言いようがない。


「お前、今日頭本当におかしーんじゃねーの?」

「いつもおかしいし…」

「いつも以上にだよ。つか、いつもなら、そこ普通に否定してるとこだろ」

「…渚が、あたしにそんな喋り掛けてくれるなんて珍しいね」


あたしはそうぽつりと呟き、屋上を後にした。
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