カラフル・バニー
先輩と渚がイトコ…?


「いやぁ、俺の性格と渚君の性格じゃ、どうも信じがたいみたいでね。誰も信じてくれないんだけどさぁ、浬子は信じてくれるよね?」

「はい…」

「俺もさ、渚君がイトコだと鼻が高いよ。あんなかっこいいイトコ持っちゃうとね」


そう言って自分の鼻をさする先輩。


「先輩はどうして渚のことを、君付けで呼ぶんですか?イトコなんだもん、呼び捨てちゃって構わないですよ」


血縁者でもないあたしが、指図する筋合いはないが、すごく不思議に感じたものはしょうがない。


「あー…なんか癖になっちゃったみたいなんだよね。呼ぼうと思えば、呼べることなんだけど…今更っていうか、違和感があるっていうか…」

「そうなんですか」

「そうなんですよ」
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