カラフル・バニー
さっちゃんが、あたしと似ていると言った
オレンジのうさぎは、クリスマスツリーについているような、赤と白のストライプのストックを手に持っていた。
「さっちゃんも買わないの?イチのも買ってさ、4人でつけようよ」
「こんなもの、性に合わん。お前一人で買え」
「えー、絶対いいのになぁ。ホラ、この水色がさっちゃんで、黄緑がイチ」
あたしが、そう言うとさっちゃんは、眉間にしわをよせて黙り込む。
「買えばお前の気が済むのか?」
「うん」
「ったく…面倒だ…」
さっちゃんの足は、前に前進する。
顔は確かに、面倒くさそうだ。だけど背中が密かに楽しそうに見えるのは、あたしの気のせいだろうか。
オレンジのうさぎは、クリスマスツリーについているような、赤と白のストライプのストックを手に持っていた。
「さっちゃんも買わないの?イチのも買ってさ、4人でつけようよ」
「こんなもの、性に合わん。お前一人で買え」
「えー、絶対いいのになぁ。ホラ、この水色がさっちゃんで、黄緑がイチ」
あたしが、そう言うとさっちゃんは、眉間にしわをよせて黙り込む。
「買えばお前の気が済むのか?」
「うん」
「ったく…面倒だ…」
さっちゃんの足は、前に前進する。
顔は確かに、面倒くさそうだ。だけど背中が密かに楽しそうに見えるのは、あたしの気のせいだろうか。