カラフル・バニー
教室内は修学旅行の行動班決め中だったらしく、いつもより騒がしかった。


「おい、浬子。この班男女混合だとよ」

「ほかのクラスの人も入れていいのかな」

「許可するとさ」

「じゃあ、イチも誘おうよ」


あたしは教室から飛び出し、真っ先にイチのクラスへと足を進めた。


「イチ!」

「…やっぱな」

「渚もいたんだ。あ、ねえ!一緒に組もうよ!」

「えーしょうがないなー」


班は4人制で、ちょうどあたし達が組む人数だった。


「グループ名だって。どうする?」

「あ?ガキじゃねーんだから、無しって書いとけばいいじゃねぇか」

「えーでも、皆決めてるし…あ!ねえカラフル・バニーっていうのは!?」

「きめぇ」


あたしと渚が会話しているのを、笑ってみてるイチ。



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