カラフル・バニー
「笑ってないで考えてよ」

「いや、おもしろくてな。いいんじゃね?カラフルなんとかで」

「はぁ?」

「よし決定!」


あたしの意見に、多少不満を持つ人がいたものの、強制決定すれば解決する話だ。

渚はしばらくの間、顔を歪ませ、あたしの話をシカトしていたが、イチのお陰で話はスムーズに、決まった。


「じゃ、これ出してくるわ」


イチがそう言って立ち上がり、担任のところまで歩き出す。さっちゃんも、余ったプリントを捨てに行ってしまい、あたし達は取り残された。


「修学旅行までには付き合えるといいね」

「てめぇは、そればっかだな」

「だって、あたしらの会話に、浮いた話ってないじゃんかー。つまんないんだって」

「だからって俺を、話の話題に取り上げんな」
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