カラフル・バニー
「ここ上るよ。渚」
足を掛けた瞬間、鉄板の軋む音がした。
この階段の上には今はもう使われていない
広くて古い屋上がある。
「あそこの屋上ね、昔から好きな場所だった
んだ。ちょっと錆びてるんだけどそこが
いいんだよね…って聞いてる?」
後ろには、いるはずの渚がいなっかった。
「アイツ…やりやがったな」
渚の姿は跡形もなく消えていて残っている
のは空しくもあたしだけ。
「バーカ。甘いんだよ」
そう…今頃アイツがあたしを面白おかしく
あざけ笑っているなんて、知るよしもなかった。
足を掛けた瞬間、鉄板の軋む音がした。
この階段の上には今はもう使われていない
広くて古い屋上がある。
「あそこの屋上ね、昔から好きな場所だった
んだ。ちょっと錆びてるんだけどそこが
いいんだよね…って聞いてる?」
後ろには、いるはずの渚がいなっかった。
「アイツ…やりやがったな」
渚の姿は跡形もなく消えていて残っている
のは空しくもあたしだけ。
「バーカ。甘いんだよ」
そう…今頃アイツがあたしを面白おかしく
あざけ笑っているなんて、知るよしもなかった。