カラフル・バニー
相変わらずの毒舌。慣れたような慣れないような、複雑な心境だ。


「つか、何しに来たんだよ。青春に悩みに来たなんつったら、ブッ殺すからな」

「違うもん。渚君とお話に来たんだもん。ぷん!」

「マジ黙れ」

「…まあ、冗談はさておき、ここから本題ね」


渚の漆黒の髪が風に揺れる。


「なんだよ、本題って」

「違ってたらごめんね。あのさ…渚の好きな人って栄のこと?」


直球なあたしの言葉に、渚は目を見開く。


「…なんで…お前が栄のこと知ってんだよ」

「1年の時、同じクラスだった。渚とは、幼なじみだったんでしょ?」

「ああ」

「…そんで?栄のこと好きなの?」
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