カラフル・バニー
さっちゃんとは、嬉しいことに相部屋で、気軽に訪問できた。

2回ほどドアを軽くノックする。


「さっちゃん、入っていい?」

「浬子か?」

「うん。お邪魔します」


ソファーにシングルベッド。あたし好みの間取りに設計されている、このバンガロー。あたしは、シングルベッドに止しかかった。


「用はなんだい?」

「さっきの言った通りだよ。最近、渚が変なんだよね」


あたしはそう言うと、これまでの経路を全てさっちゃんに話した。

渚に好きな人がいることも、上野さんのことも、栄のことも、渚の言ったあのわけ分からない発言も。全部。


「アンタ、本当に気づいてないのかい?」

「何を?」

「渚が言った言葉の意味」

「うん。何がなんだか、さっぱり」

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